ゴールド観察日記
(5章〜のあたり)
とある事情で石化してしまった俺(シルバー)は、今非常に暇を持て余している。
ということで、久しぶりに小学生のころを思い出して観察日記でも付けてみようかと思ったのだが。
ニューラはいつも一緒にいるからいまさら観察日記を付けるわけにもいかず。
なぜか友人の少ない俺は、そちらを頼るわけにもいかず。
え、姉さん? クリス?
何を言っているんだ。
年頃の女の子にそんなことするなんて、変態だろうが。
先輩達は同じく石化してしまっているし、たとえしてなかったとしてもやはり、恐れ多いものだろう?
と、言うことで俺は観察対象を「ゴールド」に決めたのだ。
AM5:00
外はまだ暗い。
ゴールドが起きだす気配はない。
まあ、こんな朝早くから奴が起きているとも思えないが。
エイパムがぴくりと体を動かした時に少々驚いたくらいだ。
しかし、この寝相の悪さはどうにかならないものだろうか。
AM8:00
やっとのことでゴールドが起きた。
あの野郎、自分が起きてから顔を洗って着替えるまでを、全部ポケモンにやらせてやがる。
ポケモン愛護団体に通報してやろうか。
しかしまあ、当のポケモンたちが楽しそうなので止めておくことにする。
着替えなら姉さんの方がセクシーだった文句はいわない。
朝食は、サンドイッチトースト。
おいしそうだ。
お母さんの手造りとは、いったいどんな味なのだろう。
AM10:00
勉強しなさいと言われ、気のない返事をしたゴールドは案の定、机の前で勉強しているそぶりはない。
消しゴムをカッターで削って、熱心に何かを作っている。
資源の無駄遣いだ。
資源保護団体に通報してやろうか。
しかしまあ、体が石化してしまっているのであきらめる。
ポケモンたちの方が、ゴールドを勉強しろとせっついている。
ゴールド、もしかしてポケモンを飼ってるんじゃなくて、ポケモンに飼われてるんじゃないか?
PM00:00
言わずもがな、昼食だ。
ハンバーグ。
まったく、いいもん食ってる。
こちとら、昼食どころか食べることすらできないというのに。
精一杯こちらにおいしさをアピールして食べていた。
ま、ゴールドのおばさんのご飯はうまい。
それは否定しないでおこう。
姉さんにまたハンバーグの作り方を教えてもらおう。
PM02:00
昼寝。
なぜか腹が立ってくる。
幸せな奴め
PM05:00
いつの間にか寝ていたらしい。
気づいたら予定の四時を過ぎていた。
ゴールドがいない。
まずい。
観察対象を失ってしまった。
PM06:00
未だ観察対象を発見できず。
夕食を作り始めたおばさんを発見。
おそらくカレーだと思われる。
PM08:32
森の中で観察対象を発見。
自主トレでもしてたのだろうか。
なぜかホッとする。
いや、誰もこんな奴の心配はしてないぞ。
ただ研究対象がいなくなったら困る、それだけのことだ。
ゴールドのことだが、疲れたのかそこで眠っていた。
しかし俺にはどうしようもない。
帰ってからおばさんに叱られる姿を、じっくり観察させてもらおう。
べ、別に時代に乗り遅れてるわけじゃないんだからね!
29巻発売までに書いてたけど、UPするのがめんどかっただけなんだからね!
……ごめんなさい。
ちなみにオマケは「Stalked Silver」です。